プリキュア・イターナルサンライズ!

プリキュアは2023年に車椅子の巨乳科学者・虹ヶ丘ひろみ/キュアヘリオと三体合体巨大ロボ「イターナルV」が登場し、2024年は火星が舞台のロボット刑事ものになるのです。

ヒーリングっど♥プリキュア:テーマ解説と秋映画の大予言ラビ

「ヒーリングっど♥プリキュア」は看護をネタにしているラビ。プリキュアチームはそういうところはまったく隠さないラビ。ネタになっているのは「共感的理解」で、これは「共感」ではなく「共感的」というところがミソラビ。「共感的」なら共感できない相手でも、「あなたの言いたいことはわかったよ」と言えばいいラビ。HUGキュア秋映画のキュアエールは相手の気持ちをわかろうとしたけど、相手が自分と違いすぎて失敗したラビ。あなたの言いたいことをわかる方法は「一緒にいる」ラビ。

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花寺のどかちゃんはこの「一緒にいる」のが得意な子ラビ。闘病でつちかった忍耐力も高いラビ。

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こうやって自分から話題を振って相手の話を聞こうとするラビ。キュアハニーもこんな感じだったが、あれはなんであんなにうさんくさかったのか…ラビ。

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のどかは地味なのを正統派美少女のルックスで補っているラビ。ガーリーでシャレオツな花の妖精ラビ。脳筋はシャレオツでも清楚感が足りないラビ。ママっちは巨乳美女ラビ。英単語のグレースgraceには

  • 優美、気品
  • 魅力
  • 好意、思いやり
  • 親切
  • 神の恵み
  • (the Graces)輝き・喜び・開花を象徴するギリシャ神話の若く美しい三姉妹の女神

といった意味があるラビ。みんなのどかにピッタリラビ。とにかく、かわいい・魅力的・やさしいというのがのどかの特徴ラビ。これは視聴者だけでなく、登場人物にとってもラビ。

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位置的には真ん中にいても、頭を下げて二人を主役にし、自分は中心にならないようにしているラビ。ちゆとひなたものどかではなくおたがいを見ているラビ。「自分は脇役」というのがのどかのスタンスラビ。

リアル患者はあんまり症状に耐えないで早めに病院に行くのがいいラビ。病気に負けたくないのはわかるが、勝てるわけがないラビ。ぶっちゃけ無意味な消耗ラビ。第一話でパパがのどかたちの車に向かって旗を振ったのは、降伏の白旗にも見えるラビ。

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天下のプリキュアチームが意味もなくこんなカットを入れるわけがないラビ。スタプリでも第一話に重要なヒントがあったラビ。「しんどいときにはギブアップするのも手だよ」といっているラビ。

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ギリギリまで がんばって

ギリギリまで ふんばって

どうにも こうにも

どうにもならない そんな時

ウルトラマンがほしい!

早めの受診を心がけるラビ。さて、のどかは重病から回復して空気と気候のいいすこやか市に引っ越してきたラビ。

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「生きてるってカンジ」がのどかの口癖ラビ。ダルイゼンも言うラビ。大きなバストはのどかの母性と「生きてるってカンジ」を体現するラビ。天下のプリキュアチームがファンサービスだけでこんなカットを入れるわけがないラビ。

のどかは病気の再発を恐れているはずラビ。それは健康な人にはわからない恐怖ラビ。病気を恐れるあまりの行動は、まわりの人からは怖がりすぎのわがままにしか見えないラビ。親しい人までそんなことを言いだすと、のどかはだれも信じられなくなるラビ。こういうときは「約束するよ」と言えばいいラビ。まわりの人はのどかが本当に苦しんでいることだけは(理解できなくても)受け入れる、のどかはまわりの人の善意だけは(信じられなくても)受け入れるラビ。自分には他人を理解できない、信じられなくても、みんなで約束をして、約束を信じる、信じるフリをすることならできるラビ。あるいは、のどかやほかの人が手当てしている人に「全力をつくすが、できないことはある」と約束するラビ。そうしないと苦しむあまり無制限に要求してしまったり、かなえられず疑心暗鬼になったりするラビ。リアル治療でもすることしないことははっきりさせるラビ。約束はことばの力によるものだから、ちゆが得意ラビ。ラビ公たちパートナーがいるのは、お手当てには信頼関係が大事だということのあらわれラビ。とにかく、のどかは名前に反してあんまりのどかではないが、最終的に手に入れるのものラビ。

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ちゆは理屈っぽくてお医者さんタイプラビ。悪いやつではないのだが…となりがちなタイプラビ。しかもイヤでも目立つラビ。独善的で押しつけ気味だが、うまくいってないことを自覚して反省はできるラビ。どうすればいいのかわかっていないだけラビ。ちゆは「治癒」ラビ。フォンテーヌはフランス語で泉という意味だが、graceのところの「喜び」や知恵の泉ラビ。

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ひなたは直情型で、はなに似たタイプラビ。実際アホだけどいいやつラビ。よくも変身もせずにつっこんだラビ。取っ組み合いのケンカをしたやつはあとで仲良くなるラビ。名前のとおりひなたで凍てついた気持ちをとかすラビ。スパークルはgraceのところの「輝き」ラビ。

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アホの行動も約束で決めておくラビ。そうしないと暴走するラビ。

ひなたが真っ先にシンドイーネとアホどうし仲良くなり、意外と頭のいいグアイワルとちゆがつづくラビ。のどかと似ているダルイゼンが一番の悪だが、忍耐力が悪の方面にでているラビ。自分のことは話さないタイプだからなかなか仲良くなれないラビ。

  • のどか:人の話を聞いて落ち着かせ、仲を取り持つラビ。自分のことを話すのは苦手だが、忍耐力は高いラビ。
  • ちゆ:理屈っぽいところはウザいが、それが必要になるラビ。不人気ラビ。
  • ひなた:直情型のアホだが、理屈抜きの問題解決ができるラビ。一番人気ラビ。

のどかは地味な性格・役割だが、ピンクのプリキュアだから、耐えることと、ギブアップすることが二つの柱になるラビ。傷ついた敵ともそばにいるが、自分たちを憎んでいるからひどいことを言われるし、耐えがたいラビ。こっちまで相手を憎んでしまうラビ。またのどか自身が患者でもあるから、病気の再発の可能性が現実的になるラビ。のどかはそれを耐えようとするラビ。不本意に他人に負担をかけたり傷つけたりすることと、再発の恐怖やまわりの無理解の板挟みになるラビ。のどかは耐えるべきときとギブアップすべきときを学んでいくラビ。敵のそばで耐えるのはわかりやすいが、健康な人にはわからない再発の恐怖はいかにもプリキュアチームが好きそうなテーマだから間違いないラビ。HUGキュアもいじめられた側でないとわからない気持ちだったラビ。

 

♡ 

プリキュアには裏のテーマがあるラビ。表のテーマは、HUGキュア「かばう・応援する」、スタプリ「仲間を守る」、ヒープリ「一緒にいる」だが、裏のテーマはそれぞれその反対の「いじめる」「仲間を追放する」「見捨てる」ラビ。ノットレイダーは追放された古代の地球人ラビ。

ビョーゲンズはラスボスのせいで苦境にあったラビ。それを助けるはずの犬女はやむをえぬ事情で彼らを見捨てたラビ。ビョーゲンズはそれを恨んでいるラビ。ひどいめにあわせたのと見捨てたのは別人ラビ。プリキュアはそのビョーゲンズの恨みを癒やすラビ。一緒にいて話を聞くラビ。しかしビョーゲンズはプリキュアを憎んでいるのだから忍耐力が必要で、のどかの担当ラビ。ひなたは自分の気持ちをぶつけて相手の気持ちをとかし、おたがい信じられないときはちゆがことばで話しあうラビ。チームワークの勝利ラビ。

やむをえずとはいえ犬女がビョーゲンズを見捨てたのは事実ラビ。恨まれてもしかたがないラビ。プリキュアはそのことを「あやまって」「赦してもらう」必要があるラビ。謝ったら、相手が癒えて、赦す気持ちになるラビ。癒える=赦す、ラビ。相手が赦してくれると、自分の罪が消えて、癒えるラビ。癒える=赦される、ラビ。どちらも癒えると等しいから、癒える=赦す=赦されるラビ。どちらも相手が癒えるのだから、あやまる=一緒にいる、ラビ。癒やすは出てこないラビ。それは傲慢な考えラビ。できるのは、一緒にいて相手が癒えるの待つことだけラビ。英語のhealには「癒やす」以外に「癒える」という意味があるラビ。

ヒーリングっど! 愛で癒やしたい
キミとヒーリングっど♥プリキュア!

ヒープリは「癒やす」に見せかけて、「癒える」が本当のテーマラビ。プリキュアチームはことば遊びが大好きだから間違いないラビ。癒えることの本質は自立することラビ。そこにあんまり介入してしまうとロクなことにならないラビ。○ビの考えでは、のどかが自分が癒やそう、癒やそうとして押しつけがましくなり大失敗するラビ。かえって恨みを買うラビ。そこでのどかが立ち直るのがテレビシリーズの転換点ラビ。

 

スタプリでプリキュアは戦いをやめ歌うことを選んだため、シリーズでも戦いの話は(いったん)打ち止めラビ。大転換となるヒーリングっど♥プリキュアでは愛や勇気や希望はあたりまえのもので、医療がモチーフらしく、のどかが「誠実さのプリキュア」、ちゆが「正義(いたわり)のプリキュア」、ひなたが「責任のプリキュア」ラビ。しかしはじめは

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のどかっちは「いくらでも」と、どうもに安請け合いというかええかっこしいというか誠実さにかけており

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 ちゆっちはペギタンを追い詰めるし

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 ひかると違って手がガタガタでいびつな形だし

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志願してプリキュアになった二人と違い、ひなたは誘われてなったが、どうも責任感に欠けているラビ。スタプリとおなじように、自分たちに欠けているものを手に入れるのがヒープリのシリーズになるラビ。 

♡ 

占星術師ではなく愛星家の〇ビの星占いはスタプリが終わってもまだまだつづくラビ。それは愛の光 彼方まで照らすラビ。

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恋とウソと暴力と無力なプリキュアはプリキュアチームと○ビの大好物ラビ。文学の本質にもかかわらず、プリキュアでは表だって描けないものばかりラビ。プリキュアの秋映画は表向きのストーリーに裏のテーマが隠されているラビ。普段のよいプリキュアは、女が男を愛するところが描かれるのだが、ヒープリ秋映画のグレースは悪いプリキュアなので男を傷つけ苦しめるラビ。

ヒープリ秋映画は表向きはこうなるラビ

下線部は作品テーマなどラビ。

見捨てられて傷ついたAくんがいるラビ。グレースはAくんに手を差し伸べ、Bくんといっしょに彼をお手当てするラビ。Aくんはグレースに甘え、思うとおりにいかないと彼女にあたり、グレースも手を焼くラビ。とうとうグレースはギブアップし、Bくんの立ち会いで「グレースに求めすぎない」「全力でお手当てする」という約束をするラビ。最後に、癒やされたAくんは「グレースがいなくてももうだいじょうぶでプルンス。ありがとうでプルンス」と言って手を差し出すラビ。握手するふたりの目から涙がこぼれるラビ。Aくんはグレースに感謝しつつ、みんなもといた世界に帰るラビ。

グレースのがんばりと、プリキュアらしい感動的な終わりかたラビ。

本当はこうラビ

グレースはAくんを「魅力」で手と手でキュンさせ、「好意、思いやり」「親切」で恋させたラビ。グレースはAくんの想いに気づいていたが、実はBくんと一緒にいたかったラビ。「Aくんの気持ちには応えられない」と言うと看護者の自分は去らねばならないから、気を持たせてAくんを苦しめたラビ。Aくんは疑心暗鬼だったが、約束を信じて、グレースが自分のために全力を尽くしてくれていると信じたラビ。グレースは約束を守らずあいかわらずラビ。最後に、Aくんは癒えていなかったが、グレース(神の恵み)に感謝して、彼女を思いやってウソをついたラビ。女子が男子に握手をもとめて男子がキュンし、男子は恋をあきらめて女子に握手をもとめるラビ。グレースは自分が不誠実なのだから、Aくんが癒えていないことを知っており、それが思いやりウソだとわかったラビ。ふたりのあいだにはじめて信頼が芽生えたが、涙をこぼすときは自分のウソを信じるときラビ。Aくんは自分のウソを信じ、グレースは自分が最低の女だという事実を受け入れ、もうAくんに会うことはないのだが、また会えることを願い、そのときこそ誠実な態度をとることを誓うラビ。自分が苦しめた男に感謝されて、グレースの傷は一生癒えなくなったラビ。あやまる前にがなかったことにされたラビ。人間なら懺悔できてもグレースは女神様ラビ。Bくんへの想いもふっきることができないラビ。もちろんサブテーマもあるラビ。〇ビなら「ウソは人を傷つける」「約束の重み」「誠実な女の子が(Bくんと)しあわせになる」などを設定してグレースの傷口に塩をたっぷり塗るラビ。Aくんの傷つけないウソも効いてくるラビ。

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スター:まずは

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スタプリでは女子が男子に手を差し伸べたから、ヒープリでは逆に男子が女子に手を差し伸べることは否定しようがないラビ。もちろん最初の手と手でキュン!はグレースからラビ。 

この本当の部分はHUGキュアスタプリ  のように、ちょっとやそっと見ただけではわからないようになっているラビ。

有名な歌「アメイジング・グレイス」は賛美歌ラビ。

Amazing grace!(how sweet the sound)
That saved a wretch like me!
I once was lost but now I am found
Was blind, but now I see.

'Twas grace that taught my heart to fear.
And grace my fears relieved;
How precious did that grace appear,
The hour I first believed.

Through many dangers, toils and snares.
I have already come;
'Tis grace has brought me safe thus far,
And grace will lead me home.

When we've been there ten thousand years,
Bright shining as the sun,
We've no less days to sing God's praise
Than when we've first begun.

驚くべきグレース(なんと甘美な響きよ)
私のように悲惨な者を救って下さった。
かつては迷ったが、今は見つけられ、
かつては盲目であったが、今は見える。

神のグレースが私の心に恐れることを教えた。
そしてこれらのグレースが恐れから私を解放した
どれほどすばらしいグレースが現れただろうか、
私が最初に信じた時に。

多くの危険、苦しみと誘惑を乗り越え、
私はすでにたどり着いた。
このグレースがここまで私を無事に導いた。
だから、グレースが私を家に導くだろう。

そこに着いて一万年経った時、
太陽のように輝きながら
日の限り神への讃美を歌う。
初めて歌った時と同じように。

これは罪を犯したものが神の恵みをえて赦されるという歌ラビ。この歌の通り、秋映画はAくんがグレースに感謝して終わるが、女神様のグレースが犯した罪は一生消えないラビ。プリキュアチームがこんなネタをほっとくわけがないラビ。大予言はテーマと設定と6話までの内容以外には、グレースが悪女だという願望だけから導き出したラビ。しかし作家たるもの悪女プリキュアは魅力的な題材ラビ。だから秋映画は細部は違っても、本質的にはこれとおなじ話になるラビ。

秋映画は男子を癒やす話になるのは間違いないラビ。第一話ののどかのバストから、ヒープリは母性の話だとわかるラビ。だから女の子を癒やしてもしかたないラビ。

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こんな女が手をつなぎにきたら男子がキュンしてしまうのはあたりまえラビ。しかもお手当てまでされたらどうなるのか、火を見るより明らかラビ。「手と手でキュン」は男子をキュンさせるという意味ではない、と言いたいかもしれないが、「本来そういう意味ではないから」映画では男子をキュンさせるラビ。プリキュアチームはことば遊びが大好きラビ。

秋映画ではグレースがAくんを思いやるに見せかけてないがしろにするさまを描くことに注力するペエ。ララとひかるの恋は「理屈で考えるとそうでしかありえない」だけで、ふたりの心情が描かれたわけではなかったペエ。Bを描くのにAもBも描かなかったペエ。ヒープリ秋映画はついに一見Aを描きつつ「AではなくB」を描くペエ。プリキュアの表現の一段の飛躍であり、シリーズの展開期だペエ。

 

これが大予言、星座のチカララビ。