プリキュア・イターナルサンライズ!

プリキュアは2023年に車椅子の巨乳科学者・虹ヶ丘ひろみ/キュアヘリオと三体合体巨大ロボ「イターナルV」が登場し、2024年は火星が舞台のロボット刑事ものになるのです。

スター☆トゥインクルプリキュア:最終二話は本来はこんな話だったでありまーす!

ひかるが統合失調症だとわかったのでこのページの記述はそれなりにかわるであります。

スタプリは社内試写で社長が「女児アニメで主要キャラが死ぬとはなにごとか」と激怒して最終二話をフワが生き返るよう作り直させたであります。社長の言い分が正しいであります。もちろん憶測ですが火を見るよりも明らかであります。ここでは東映アニメーションの倉庫で封印されている本来の最終二話を復元するであります。用いる知識は設定と、1話「キラやば〜☆ 宙に輝くキュアスター誕生!」、41話「月よ輝け☆ まどかの一歩!」、映画『スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて』だけであります。

スタプリは最後にプリキュアが戦うことをやめ歌うことを選ぶという、プリキュアの一大転換というべき非常に力のはいった作品であります。

ララちゃんは男の子

ララは男の子であり、1話でひかるに手をつながれたとき以来、ずっと彼女に恋をしているであります。アンフィニでよろこんでいる場合ではないであります。ララが男の子である直接的な描写はありませんが(もちろん女の子である描写もないであります)、そう考えたほうがスタプリはずっとおもしろくなるであります。ちなみにモフルンも男の子であります。プリキュアでは女の子を守るのは男の子と決まっているのであります。

オズの魔法使い

スタプリのモチーフになっているのは映画『オズの魔法使い』であります。ひかるは「愛のプリキュア」、ララは「勇気のプリキュア」、ユニは「希望のプリキュア」であり、それぞれ心(愛)のないブリキの木こり、勇気のないライオン、脳(知恵)のないカカシ担当であります。しし座がララなのはこのためであります。『Twinkle Stars』にも「愛」「勇気」「希望」が出てくるであります。

それはの光 彼方まで照らす

自由にね描ける 勇気、微笑み 永遠

未来で希望、ちからになる

元ネタのとおり、三人は最終回で探していたものを自分の中に見つけるであります。ユニが希望のプリキュアなのは、故郷復興のための知恵が希望だからであります。主題歌『Over the rainbow』の歌詞もスタプリに深く関係しているであります。ユニが青と虹色を兼任しているところが最初の手がかりになるであります。「自由にね描ける」というのは、勇気が侵略からの解放と自由をもたらすという意味であります。ユニの名前はラテン語のunus(英語のone)からであります。「こころはひとつ」もこれであります。

キュアアース

ユニが青と虹色という変則的なのは『Over the rainbow』の青いトリと虹を兼ねているからであります。最終回でひかるがユニ(虹)を越えてしあわせを見つけるであります。ひかるの赤とララの緑で光の三原色になっており、最終回で三人から出た光が合体して白いプリキュア・キュアアースになるであります。キュアアースは「しあわせのプリキュア」であり、純白のウェディングドレスを着て背中に羽根を生やした女神様のひかる、というビジュアルであります。ひかるが背中を見せるのは視聴者をドッキドキにするためだけではなかったであります。新郎はもちろん地球人類であります。ひかるの憎しみはユーマを暗黒惑星にするほど巨大ですが、愛はそれ以上に巨大であります。アースはそのひかるの地球愛がもとなのでむちゃくちゃ強くて、ヘビ女をプリキュア・スーパー・ノヴァでワンパンであります。技名もきちんと星で決めているであります。

プリキュアには星、銀河、太陽、月、宇宙がいるけど地球がいなかったであります。だからアースは絶対に出てくるであります。スタープリンセスの言う「いつか歪んだイマジネーションを元に戻す者(プリキュア)が現れる」とはこのことで、「統計上0.000000012%」とはひかるやララがプリキュアになれる確率ではなく、これは80億分の1であり、地球人類のだれか一人が代表してアースなるという意味であります。ユニの星座フォームが赤、緑、青と白で、白に羽根があるのもヒントになっていたであります。

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星に願いを

ディズニー映画『ピノキオ』の主題歌『星に願いを』(原題:When Wish upon a Star)もスタプリのモチーフになっているであります。これはもういたるところで使われているであります。最終回の副題にもなっているであります。

輝く星に心の

祈ればいつか叶うでしょう

きらきら星は不思議な力

あなたの夢を満たすでしょう

 

人は誰もひとり

哀しい夜を過ごしてる

 

星に祈れば淋しい日々を

光り照らしてくれるでしょう

(島村葉二)

とくに赤字の部分が『Twinke Stars』をはじめ頻出であります。きらきら=煌めく、であります。

映画:みんな仲良くする

スタプリのテーマを一つだけあげるならこれであります。ララの言う「ユーマの夢」もこれであります。

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ミルキー:これは…きっと…

ミルキー:夢ルン

ララがヒメユリを見て思い出したのはユーマと仲直りしたときのことであります。ララはそのとき、地球のみんなが仲良くしてくれたことを思い出していたであります。だから、「夢ルン」というのは、みんなと仲良くするという夢であります。ひかるはこの花を知らないから

スター:でも、なんなんだろ、この星

という反応であります。

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ミルキー:あたし、わかったルン

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ミルキー:この星は

ミルキー:ユーマがいつかなりたい星の

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ミルキー:未来のイメージ

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ミルキー:ユーマの

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ミルキー:夢ルン

実際はユーマは無生物であり、これはあくまでララの「みんなと仲良くしたい」という夢の反映であります。

スタプリの映画はシリーズ全体のおさらいと本来の最終回の予行演習だったであります。えれまどやユニが加わるタイミングに気づけばわかるであります。「ユニたち、帰ってこないね」「って、ユニたちはまだ帰ってこないの?」というヒントも出ているであります。

 

お歌の解説でありまーす

 

ゲームセンターあらし

すがやみつるのまんが『ゲームセンターあらし』がパクられているであります。ノットレイダーnot raiderはraiderではなくinvaderだという意味であります。また、ノットレイダーは実は超古代文明の地球出身であり、河童も天狗も実在したであります。こちらはそのままraiderではないという意味であります。

ララのプリキュア・ミルキー・ショック

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は、あらしのエレクトリックサンダー

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であります。ひかるも最終前回でプリキュア・スター・レインボー・バズーカという新技を繰り出します。最終回に登場する新プリキュアの技はプリキュア・スーパー・ノヴァであります。

リングにかけろ

車田正美のまんが『リングにかけろ』がパクられているであります。ひかるは右利き

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ですがプリキュア・スター・パンチは

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左フックであります。これはブーメラン・テリオスが元になっているであります。

最終前回で闇落ちしたララと戦う羽目になり落ち込んでいたひかるに、ユニがアッパーカットをお見舞いし、「自分(虹)を越えていけ」と説教するであります。『Over the rainbow』は普通は「虹の彼方に」と解釈しますが、overを動詞としたものであります。ひかるは新技プリキュア・スター・レインボーを手に入れるであります。これがあらしネタと合体したのがプリキュア・スター・レインボー・バズーカであります。ふたりの対決では、闇落ちしてミルキー・ショック・ファントムを得たララが優位だと思われていたが、ひかるはスター・レインボーでララを沈めるであります。ララと剣崎は銀河つながりであります。

超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか

映画『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』がパクられているであります。最終回はヘビ女軍団と地球防衛軍・ノットレイダー連合の男の戦いであります。地球軍の戦艦は超古代文明の発掘戦艦で、ノットレイダーの協力で動かすであります。メリー・アンが応援の星空艦隊を連れてくるであります。映画ではアンは愛の象徴であります。

プリキュアは戦いは男にまかせて歌で応援するであります。女神様のアースだけヘビ女と一騎打ちであります。絵面は申し開きできないパクリであります。元ネタの主人公は一条輝(ひかる)であり、こちらも申し開きできないであります。

映画のオープニングやハンターどうしの戦いは、最終回の戦いからビジュアルのイメージを借りてきたであります。

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戦闘空域は日本上空であります。

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元ネタであります。

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♪ドッキドキ ドリームが煌めく~

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これはバルキリーのイメージであります。

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これがラスボスのイメージであります。

最終前回はこんな話だったでありまーす!

ヘビ女軍団が地球に攻め込んできたであります。ヘビ女はひかるをボコり、ララに「地球をとるかひかるをとるか」と迫るであります。ひかるを選べばもう手を出さないと言われ、ララはひかるを選んだが、闇落ちし、ヘビ女のかわりにひかると戦わせられる羽目になるであります。それも裏切者の異星人として地球人の前で戦わされるであります。ひかるは自分のせいだと落ち込むが、ユニに殴られて

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目を覚ますであります。ララとの戦いではミルキー・ショック

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とプリキュア・スター・パンチ

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が相打ちするであります。闇落ちで手に入れたミルキー・ショック・ファントム

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を残すララの勝ちに見えたが、ひかるは新技プリキュア・スター・レインボー

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でララを沈めるであります。

ひかるは裏切ったララに手を差し伸べる

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であります。アニメでは握手は絶対的な信頼をあらわすであります。ララはそんなひかるだけはどんなことがあっても守る決心をし、勇気に目覚めるであります。つまり、男らしさに目覚めたであります。ひかるが左手を差し出すのは、ララがファントムを撃って右手を負傷したからなのです。ひかるの思いやりなのです。自分のケガよりこっちのほうが〇ビの好みなのです。

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ひかる:だめ!

それまではひかるがララを守っていたであります。

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スター:うふっ

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スター:まずは

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スター:地球を、助けよう!

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スター:そして

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ミルキー:うふっ

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スター:うふっ

スター:行こう!

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女子が男子に握手を求めるときは、男子に恋をしていないであります。映画ではララの失恋だったこの場面が、最終前話では勇気の目覚めになるであります。

ひかるはプリキュア・スター・レインボー・バズーカ

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で敵を蹴散すが、ヘビ女が大量の雑魚と合体し、惑星サイズのラスボスになるであります。

最終回「星に願いを」はこんな話だったでありまーす!

巨大ヘビ女は強く、プリキュアは敗北する

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プルンス:みんなー!

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であります。ユニは友だちのために戦っても地球のために戦う義理はないであります。ユニには母星を滅ぼされた経験があり、地球も戦ってもムダだと思ったであります。地球防衛軍も壊滅寸前だったが、ユニの親友のメリー・アン

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が星空艦隊

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を連れて助太刀に来たであります。アンは星空連合を説得して艦隊を回してもらったであります。スタプリでは紫色は愛の色であります。ユニはそんなアンを見てプリキュアが力になってくれたことを思い出し、地球を守る戦いに希望を見出すであります。

ヘビ女はひかるに「地球をとるかララをとるか」と迫るであります。裏切り者のララには居場所はどこにもないとか言うであります。ひかるは記憶をたどってクラスの友だちのことを思い出し、自分が不思議スポットでない普通の地球、家族や友だちのいる地球を愛していることにはじめて気づき、地球を選ぶであります。まどかのエピソードではfor a manが正解だったが、ひかるはfor manが正解だったであります。

自分の探していたものを見つけた三人はホーリーアップ

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し、キュアアース

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の誕生であります。

アース以外のプリキュアは戦いは男にまかせ、自分たちは歌ではげますであります。「男のしあわせは女を守ること」「女のしあわせは男をはげますこと」だというのがスタプリのテーマであり、フワがプリキュアを守って死んだのも牡馬だったからであります。歌はもちろん地球の歌『Twinkle Stars』であります。ユーマにもらったペンで新しいステージコスに変身であります。

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ララ:これはきっと、道しるべルン

戦う以外の道、平和への道、これが「これはきっと、道しるべルン」の意味であります。マオ(中国語で猫)が歌って

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星空艦隊の連中は大喜びであります。灯火管制していた地球でも、みんな応援をはじめるであります。

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形勢は次第に逆転していき、アースはヘビ女と一騎打ちであります。アースはプリキュア・スーパー・ノヴァ

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でヘビ女を沈め、自分も消えていくであります。

地球を守り切り、プリキュアは救国の英雄として大歓迎されるであります。ララが一度地球を裏切ったことはみんな知っているが、それでも大歓迎であります。しかし男の子のララはAや80のように故郷に帰るであります。

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アンも帰り

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ユニもレインボー星の復興のため帰るであります。残ったのは地球人のひかるとえれなとまどかだけであります。地球を去るララのロケットの光を見上げながら、ひかるは涙をこぼすまいと、涙があふれるたびに一歩前に踏み出すであります。涙をこぼすと本当の別れになってしまう気がしたであります。ここは坂本九『上を向いて歩こう』であります。

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ひかる:またね…

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とうとうひかるは涙をこぼすであります。ロケットの光に「みんなまた会いたい」という願いをかけるであります。もちろん二度と会えないことは知っているであります。

エンディング曲は『Twinkle Stars』で

「わくわく」はどこから来るの? ときめく想いが連れて来る

「ときめき」は 大事、大好き なくしたくない 抱きしめたい

 

いつまでも友達 想像するの

自由にね描ける (三人)勇気、微笑み、永遠

 

わたしたちは星 姿形 何もかも違うけど

使命(いのち)みんな持つ

どんな願いもまっすぐ "本当"を聞かせてよ

だってきみの夢は わたしたちの夢

聞かせてよ

だってきみの夢は わたしたちの夢

この部分を知念里奈さんが歌うであります。

エピローグでは 、地球が宇宙星空連合に加盟して、その技術供与で自前のロケットを作っているという話題になり(まどかが父親から聞いたであります)

ひかる:そしたら、会いに行こうよ

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ひかる:みんなで

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ひかる:ロケットに乗って!

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えれなとまどか:うん! 

最後のタイトルロゴは、映画では

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ですが、最終回ではたぶんララのロケットと『STAR☆TWINKLE PRECURE / Wish upon a Star』であります。『星に願いを』の原題が『When Wish upon a Star』であり、『Over the rainbow』にも"wish upon a star"という句があるから、これ以外には考えられないであります。

エンディングを知念さんが歌うのだから、「わたしたち」にはユーマもはいり、四人とユーマの「わたしたちの夢」は「みんなまた会いたい」だが

だってきみの夢は わたしたちの夢

なのだから、「きみの夢」、自ら地球を去ったララの夢も「みんなまた会いたい」だということがわかるであります。そしてきらきら星が地球のロケットでみんなの願いをかなえてくれたであります。 地球のロケットなのだから、自力でかなえた願いでもあります。放送分は本来のスタプリのこの「自力のロケット」だけを回収し、あとは全部捨てざるをえなかったであります。

 

地球が星空連合に加盟するのは「みんなと仲良くする」ということであります。そう思って1話を探すと、三波春夫他『世界の国からこんにちは』が見つかるであります。

こんにちは こんにちは

月へ宇宙へ

こんにちは こんにちは

地球をとび出す

こんにちは こんにちは

世界の夢が

こんにちは こんにちは

みどりの丘で

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1970年の こんにちは

こんにちは こんにちは

握手をしよう

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ララは男の子だからかわいい女の子に手を握られて恋したであります。

 

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スター:きれいだね…

ミルキー:ルン…

ユーマの夢も「みんなと仲良くする」であり、みどりの丘とおなじ形なのは偶然はありえないであります。 

 

スタプリの一番大きなテーマは平和と歌であります。プリキュアは戦いをやめ歌うために変身したであります。だから次作のヒーリングっど♥プリキュアは戦い以外のものがテーマとなり、のどかっち、ちゆっち、ひなたはそれぞれ「誠実さのプリキュア」「正義(=いたわり)のプリキュア」「責任のプリキュア」であります。

 

友だちのいなかったひかるの最初の友だちかつ親友のララと遠く離れてしまい、ひかるはとても淋しいはずであります。『星に願いを』の、技巧で目立たせた

人は誰もひとり

哀しい夜を過ごしてる

がここで生きてくるであります。 それが『上を向いて歩こう』『Moon River』につながるであります。ひかるの淋しさは本来の最終回でも描かなかったはずであります。これだけ手が込んだことををして直接描いてしまうとなにもかもがだいなしになるであります。放送分はひかるが「自分の力で会いに行く」から、淋しさとちょっと相性悪いであります。

HUGキュア映画でも一般論のテーマ以外に、友だちを信じられないエールというテーマがあったであります。はなはいじめの傷が深く、不合理だがプリキュアの仲間でさえ信じられないであります。本人はその不合理さは十分承知しているのであります。スタプリにも一般論以外にひかるの孤独というテーマがあるということであります。ヒープリにものどか固有のテーマがあり、それはずばり不誠実による失恋なのです。

 

♡ ♡ ♡

 

ぶっちゃけ〇ビにこんな精密な話を考える能力はないので、 スタプリが本当にこうだったのは間違いのないところであります。

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ひかる:またね…

アニメでもっとも大事な表現は「涙をこぼす」であります。流すのとは違うであります。人物が涙をこぼしたとき、その人はウソの信念を抱くであります。現実世界ならたとえば、長くない人に「いまによくなるから」と言ってはげましたりするであります。心の底からよくなってほしいと思えば、ウソだとわかっていても疑ったりはしないものであります。この「ひとの力ではどうにもならないときに祈る」ことこそが文学作品でもっとも価値あるところで、ゴールであります。このひかるなら、ララとは二度と会えないと知っていて、なお「また会える」と信じたであります。これは映画の

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ミルキー:またルン

去って行くユーマの星を見ながら涙をこぼすララと対になっているであります。こちらのララもユーマとは二度と会えないとわかっているであります。映画ではひかるは涙を浮かべるだけでこぼさなかったので、〇ビが涙を描き足したであります。 

流す涙はありきたりな感情のたかぶりを描いたものにすぎないであります。スタプリの放送分では、ララとの別れでひかるは

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涙をこぼすのでなく流すであります。どんなにひかるがかわいくていいやつでも、ここはありきたりな感情でしかないであります。 放送分ではひかるは「自分の力で会いに行く」と言っており、ここがゴールではないのだから、ありきたりな感情でなければならず、涙をこぼしてはいけないのであります。

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この「またね…」もかなわぬ夢をお星様に願うのではなく、自分の力で会いに行く決意であり、五つの星がそのあらわれであります。こちらもありきたりでなければならないであります。逆にいえば、ひかるに「またね…」と言って涙をこぼさせるとしたら、〇ビの書いた以外に作りようがないであります。ジグソーパズルの最後のピースはだれがはめてもおなじであります。

放送分は理にかなってはいるが、それまで描いてきたものとは正反対であり、あとから無理矢理くっつけたのは明白であります。ざっと並べるだけで

  • 愛とはありふれた愛、仲間への愛であること
  • 勇気とは仲間を守って戦うこと
  • 希望とは義理のない他人のために戦うこと
  • 愛と勇気と希望は自発的なものだということ
  • 愛+勇気+希望=しあわせ、つまり仲間を愛し、守り、他人のために尽力できること、言い換えると、愛国心(パトリオティズム)がしあわせだということ
  • 男のしあわせは女を守ること
  • 女のしあわせは男をはげますこと

という主張と

  • みんな仲良くする
  • ララとフワは男
  • ひかるの祈り
  • それがかなう奇跡

という事実と

  • 宇宙星空連合の意義
  • 周到に用意されていた伏線すべて。ユーマのペンや、様々なビジュアル

が全部捨てられ、残ったのは

  • 自力で願いをかなえる

追加されたのは

  • 生き返ったフワ

であります。それでもキャラクターが非常に魅力的だったため話の格好はつき、普通に見れば違和感は感じないかもしれないであります。なぜならスタプリはずっと「ありきたりなアニメ」に見せかけてきており、最終二話もリンかけとマクロスの露骨なパクリの派手な絵面がテーマに目を向けさせなかったであります。それが事故で本当にありきたりな作品になったであります。

 

スタプリの映画は沖縄が舞台であります。その必然性はまったくないが

を連想させるであります。これらは仲間を愛さなかったから起きた悲劇であります。しかしこの作品は戦争期のできごとや作品でも

  • 1939年 『オズの魔法使い』
  • 1940年 『星に願いを』
  • 1963年 『上を向いて歩こう』
  • 1966年 『星影のワルツ』
  • 1967年 『What a Wonderful World』
  • 1969年 (テレビシリーズ41話)アポロ11号の月着陸
  • 1970年 (テレビシリーズ1話)『世界の国からこんにちは

平和と未来を感じさせるものを多く元ネタとしているであります。沖縄出身の知念里奈さんは平和な沖縄と愛の象徴であります。これらは地球の防衛戦争を現実の戦争と連想させるであります。

虹も白もすべての色が揃っているが、虹はそれらがバラバラ、白は混じり合ってそのどれでもない色になっているであります。レインボー星が滅ぼされ地球が勝利したのは、虹ではダメだという主張であり、それを乗り越えるのが『Over the rainbow』であります。多様性と平和はあって当たり前のもので、それ自体にはなんの値打ちもないであります。スタプリの主張は、多様性や平和は口にするが愛国心を否定する人たちの真逆であります。プリキュアチームは「そんなに多様性が好きならララが男だと見抜いてみるでプルンス」とケンカを売っているであります。こういう面からも最終二話はこうにしかならないであります。

 

「ありきたりな話を楽しんでなにが悪い」と言われそうです。ぜんぜん悪くはありません。でも

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スター:でも、思ったんだ

スター:それだけで、いいのかなって

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スター:好きだったら、ユーマのこと

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スター:わたしたちだけで、決めていいのかなって

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ミルキー:それはだめルン!

ミルキー:はっ

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ミルキー:そうか…

ミルキー:それで…

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スター:わたしだって、ユーマと別れるのはいやだよ

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スター:でも、さっき、すぐそうこたえられなかったのは

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ミルキー:いちばん大切なのは

ミルキー:ユーマの、気持ちだから

もしひかるやララたちのことが好きなら、気持ちを考えたほうがずっと楽しめます。 文学作品は、どうにでも好きなようにとれてしまう他人の気持ちを論理に変換して描きます。そうすることで読者は、たとえフィクションの人物の気持ちであっても、「こうでしかありえない」という確信を持つことができます。その感覚はまさに恋であり、アニメなら美少女のビジュアルとセットです。プリキュアはそのなかでもきわめつけに高度な作品で、あらゆる文学作品の頂点に位置します。これより上は原理的にありえないのです。同格の作品は割合としてはアニメ以外では非常に少なく、数としては多くあります。