まだ入れ替わりに気づいていないから、怪訝に思って揉むのはしかたないのです。
名前はわからないが、この顔の女の子に恋していることを瀧は知っているのです。
町内放送で町長選の案内がかかり、ババアと三葉が不機嫌になるのです。父親が出て行ったので仲が悪いのです。四葉はまだ幼かったのでさほどでもないのです。
宮水は現職の町長なのです。つまりこの国の王様なのです。
同級生にからかわれてうつむいて歩いていたら、父親に叱られたので、「こんなときばっかり(父親づらして)」と思うのです。
軽トラの「高山らーめん」は、三年後に瀧に糸守の場所を教える店主のものなのです。三葉の通学路に店があるので、店主は瀧とおなじ光景を覚えていたのですが、店主はたまたま逃れられたのです。
瀧が三葉に向けたメッセージなのです。「お前は誰だ?」は名前を知らない相手への呼びかけなのです。
ふたりともママっち似のべっぴんさんなのです。
前日にバイト先で客とケンカしたのです。バカはケンカっ早いのです。
瀧の父親なのです。母親は「数年前まではいた」らしいです。
食器はたまっているが、朝食はしっかりしているのです。
超美女♥ 奥寺センパイはお姉さんなのです。瀧は年上がスキなのです。
三葉が瀧の手のひらに自分の名前を書くのです。ラブコメだから違和感がなくても、やってることはアホなのです。
三葉は女子力が高いのが自慢なのです。 瀧の好みは女子力の高い年上なのです。
こちらも「お前は誰だ?」なのです。こんなに書いて、瀧は迷惑なやつなのです。
瀧はケンカっ早いのです。
「胸はある」とわざわざ書くほどのことなのです。瀧はよほどおっぱいが好きなのです。
自分が三葉の身体に入っていると知っていて揉むのです。
三葉がブラでガードしているのをわかっていて、「あいつに悪いか」と言いながら揉むのです。いかにコミカルに描いていても、ここまでくると痴漢でしかないのです。性犯罪者なのです。
他人のおっぱいに勝手に触っても許されるのは、子供がおかあさんのおっぱいに触るときだけなのです。つまり、瀧はマザコンなのです。子供のときに自分のおかあさんがいなくなってしまったので、超美女♥奥寺センパイや高女子力の三葉を好きになるのです。
瀧にもいいところはあるのです。
糸守に店を構えていた店主が、隕石事故後に再開したのです。
瀧の幻覚なのです。水に落ちるのです。
瀧の右手に赤いヒモが結わえてあるのです。
ヒモが天に伸びていくのです。
ヒモが龍になって宇宙に登るのです。瀧=水+龍なのです。
龍が彗星になるのです。
彗星のカタワレが精子のような形になるのです。
カタワレは糸守を突き抜けるのです。
地球が受精卵のようになるのです。
もりもり分裂するのです。
三葉のママっちの二葉が三葉を産むのです。瀧が二葉を孕ませたのです。
三葉のへその緒を切ったら瀧のヒモまで切れるのです。
宮水:ふたりは、父さんの宝物だ
三葉によく似た美人のママっちなのです。
二葉:あなた、お姉ちゃんになったんやよ
ママっちが身ごもっているのが四葉であれば、このときの三葉は8歳なのです。8歳の女の子の平均身長は月により125cmから130cmなのですが、それは成人女性より30cmほど低いだけなのです。意外とでかいのです。この三葉はあきらかにそれより小さいのです。ママっちが身ごもっているのは四葉ではないのです。それに8歳にもなればママっちが妊娠していることは言われなくてもわかるのです。
この四葉は9歳なのです。けっこうでかいし、「巫女の口神酒」の商品価値もわかるのです。
パパっちを物差しにすると、ママっちは三葉っちよりやや小柄なのです。
もしママっちが瀧を身ごもっているなら、このときの三葉は3歳で、平均身長は92cmから99cmなのです。問題ないのです。
四葉がママっちの死を理解できなかったのもそれくらいの歳なのです。四葉が3歳なら三葉は11歳で、平均身長は144cmから149cmなのです。だいたいそんな感じなのです。犬っちは幼女にくわしいのです。
四葉:おとうさん、おかあさん、いつ帰ってくるん?
宮水:救えなかった……
ママっちが亡くなったのです。
一葉:あんたがそんなんでどうする
宮水:神社などつづけたところで!
一葉:婿養子がなにを言う
宮水:僕が愛したのは二葉です。宮水神社じゃない
一葉:出て行け
ママっちが亡くなったのでパパっちが出て行くのです。四葉はママっちの死を理解できていないから3,4歳くらいで、5年くらい前のことなのです。三葉はすでに髪を組紐で結い、ラブハントの用意万端なのです。つまり、ママっちが亡くなる前に、瀧と離れ離れになっているのです。
三葉:そんなことより
三葉:このままだと今夜、みんな死ぬ!
三葉がひよどり祥子みたいなことを
言っていますが、 みんな死ぬより三葉の頭がおかしくなったと考えるのが常識的なのです。
三葉:娘のあたしからちゃんと話せば
三葉:きっと説得できる
できるわけないのです。この二人はもとからオカルトに親和性が高かっただけなのです。
宮水:なにを言ってるんだ、お前は
三葉:だから
三葉:夜までに町全体を避難させないと
三葉:みんなが!
宮水:すこしだまれ
三葉:はっ
宮水:彗星が二つに折れて町に落ちる?
宮水:500人以上が死ぬだと?
宮水:よくもそんな戯言を俺の前で
宮水:本気で言っているなら、お前は病気だ
宮水:妄言は宮水の血筋か
宮水:車を出してやるから、市内の病院で医者に診てもらえ
宮水:そのあとなら宮水:もういちど話を聞いてやる
三葉:バカにしやがって!!三葉:はっ
宮水:三葉……いや
宮水:お前は……
宮水:だれだ
医者にこってり絞られてこいというのはごく常識的な考えなのです。ケンカっ早いバカが一方的に暴力をふるっただけなのです。美少女はなにをやってもカッコいいのでついだまされてしまうのです。
宮水:妄言は宮水の血筋か
これは「キ〇ガイは俺の血筋じゃない」と言っているだけです。入れ替わりとは一切関係ないのです。
さて、宮水が家を出て行った本当の理由をお話するのです。宮水は亡くした妻を愛するあまり、妻に似た実の娘の三葉を性的な目で見るようになってしまったのです。
宮水:ふたりは、父さんの宝物だ
宮水は娘を愛しているから、それに耐えかねて家を出て行ったのです。それからこの場面まで、宮水には三葉が娘の三葉と妻の二葉がダブって見えていたのです。「お前はだれだ」は、瀧が三葉のノートに書いたのとおなじことばですが、これは相手の名前がわからないときに使うことばなのです。宮水は目の前にいる娘の三葉の名前も二葉の名前もわからなくなってしまったのです。
バカが宮水のネクタイをねじり上げたこの場面は、瀧の父殺しなのです。宮水は町長だから王様で、町長室の日の丸と町旗はその暗喩なのです。椅子は玉座、受話器は剣、宮水の黄色のネクタイは王の証、三葉の赤いリボンは王子の証なのです。
宮水:そのあとなら宮水:もういちど話を聞いてやる
三葉:バカにしやがって!!
王が歯向かう王子を剣で切り捨てようとしたところ、王子が反撃して王の 喉元に刃をつきつけたのを暗喩で描いたのです。
宮水は二葉も三葉も失い、瀧が王殺しで両方を手に入れたのですが、三葉は自分が入っているのだから、本当に手に入れたのは二葉なのです。これは父を殺して母を娶るギリシャ神話のオイディプスの物語なのです。瀧がマザコンなのも、酒飲んで見た幻覚も、それを示しているのです。また、宮水が二葉と三葉を重ねていたので、瀧にとっても二葉と三葉はおなじであり、映画の最後は瀧とママっちが結ばれることを予感させるのです。実際、三葉はまだ25歳なのにいかにもママな感じになっているのです。
ここまでは事実というより象徴的な話だが、監督の意図だということは絵面からも、瀧がケンカっ早いところや三葉のおっぱいを執拗に揉むことからも間違いないのです。
『君の名は。』がオイディプス王のパクリだとすれば、瀧は幻覚でママっちが妊娠していた子で、よそに預けられて育てられたが、糸守に戻ってきて父王殺しをしたと考えるときれいなスジが通るのです。宮水家は女の子しかいらないから男の子は外に出されるのです。三葉と瀧は実の姉弟なのです。平行世界編で瀧が糸守にいたことを明らかにしたのですが、瀧がなぜ糸守にいたのか、三葉となぜ仲が良かったのかの説明がつき、実の姉弟という大ボーナスがつくのです。
宮水は町民にその場に留まるように言うのです。「発狂した娘のデマです」では選挙が危ういのです。
三葉っちは王子らしく国民を救ったのです。
三葉の世界では町民は救われたが、瀧の世界では500人が亡くなったことには変わりはないのです。瀧とお姉ちゃん三葉とママっち二葉のぐちゃぐちゃの近親相姦は、その500人の命の犠牲のもとの、呪われた関係なのです。
新海監督がパクったと公言しているとりかへばや物語は世間では兄妹と考えられているが、河合隼雄『とりかへばや、男と女』は姉弟だと考えているのです。