テレビシリーズの魔法少女まどか☆マギカは見た目通りの話になっている。さやかは正義漢で魔法少女の仕組みも存在するし、ほむあんに友情はあるが、杏子はさやかをいちばん大切にしていて、ほむらのいちばん大切なものはまどかだ。まどかもほむらを助けるために契約した。
まどかはマミに魔法少女になると言ったが、ならなかったため、マミを死なせたと思っていた。自分が魔法少女になっていればさやかも助けられたと思っていた。
まどかはほむらを助けるために、今度こそ魔法少女になろうとしている。それが正しいことだと思っていて、母親には自分を信じて行かせてほしいと思っている。
母親もまどかを信じ、引き留めず送り出すことにした。
まどかはほむらと、キュゥべえに見せられた悲惨な魔法少女たちすべてを救うことを考えている。さやかはそのうちの一人。
まどか「すべての魔女を、生まれる前に消し去りたい」
まどか「すべての宇宙、過去と未来のすべての魔女を」
見たままの願い。テレビシリーズのまどかは正しいことをするので、さやかにかわって、あるいはさやかの復讐のため魔女を殺すという意味はない。
まどか「神様でもなんでもいい、今日まで魔女と戦ってきたみんなを、希望を信じた魔法少女を、わたしは泣かせたくない、最後まで笑顔でいてほしい」
まどか「それを邪魔するルールなんて、壊してみせる、変えてみせる」
まどか「これがわたしの祈り、わたしの願い」
テレビシリーズのまどかはウソをつかないので、これもそのままの意味で、博愛的。(もっとも、まどかが博愛的な人物だという描写はない)
「誰かのしあわせを祈ったぶん、他の誰かを呪わずにはいられない」という魔法少女の仕組みにより、具体的にはわからないが、魔法少女以外のの誰かを呪ってまどかは魔女化した。しかし、すぐに彼女自身の願いにより消滅した。
「だから、元の世界に戻っても」「もしかしたらわたしのこと、忘れずにいてくれるかも」といって、まどかは自分の髪のリボンをほむらに渡す。
「たとえ、魔女が生まれなくなった世界でも」「それで、人の世の呪いが消えうせるわけではない」ただひとり前の世界の記憶を持っているほむらは、新しい世界でもキュゥべえと組んで魔獣狩りをしている。魔法少女が魔女になるのとは違い、魔獣はひとりでに湧いてくるのだった。確かにまどかの願いはかなったが
遠い未来の、おそらく見滝原市で、まどかの(がんばって)という声にはげまされ、ひとり魔獣狩りをするほむら。魔法少女は年を取らないため永遠に戦うことができる。まどかはこんな結末を望んだわけではなかっただろう。魔法少女まどか☆マギカのテレビシリーズは古典的な、かなえた願いにしっぺ返しをされる話だ。