Scoutshipダーク・スター号はplanetへの植民への脅威となるunstable planetをthermostellar triggering deviceで爆破する任務についていたが、事故により自分たちも爆破され、外に出ていたドゥーリトルとタルビーだけが助かった。タルビーは人づきあいが苦手でずっと宇宙船の観測ドームに引きこもっていたが、ドゥーリトルとだけは仲がよかった。彼は最後に
Before we get too far away, and our signals start to fade, I just wanted to tell you... you were my favorite. I really liked you, Doolittle.
と言う。抑揚からすると、彼はゲイで本気の告白だったようだ。ドゥーリトルも
I really liked you too, Talby. Hey, some debris from the ship! It's coming right by me.
と答えるが、こちらは非常に平坦な抑揚で、すぐに話もそらしてしまった。
タルビーは宇宙を旅するPhoenix Asteroidsなるものにずっと憧れていた。この一員となって自分も旅したかったらしい。最後にそれが彼を迎えにきて、彼とともに去っていった。元サーファーのドゥーリトルは宇宙船の残骸の鉄板でサーフィンしながら赤い星に落ちていった。
テーマ曲"Benson, Arizona"はドゥーリトルの心境だと思われる。アリゾナ州は保守的な土地柄でベンソンはとても田舎だ。Phoenixはアリゾナ(AZ)の州都フェニックスを指していると思われる。こちらは大都市で昔から同性愛者のパレードも行われていた。Phoenix Asteroidsとはフェニックスのゲイコミュニティのことなのだろう。
この映画はどうも人間を星にたとえているっぽい。題名の"DARK STAR"もdarksterのダジャレのようだ。darksterという英単語はないが、語尾の-sterは人間を意味して、darksterは「暗黒なやつ」くらいの意味だ。それ以外は映画に出てくる単語を表にした。
sun | 「ベンソン・アリゾナ」で歌われる恋人 |
darkster | マフィア、特にドゥーリトル |
asteroid | タルビー |
planet | 一般人 |
unstable planet | 他のマフィア |
thermostellar | 殺人 |
ボイラーとピンバックはわからない。ビーチボールのエイリアンは元乗組員らしいが、丸いから星にしか見えない。
ドゥーリトルたち、故郷を離れたマフィアの連中は、敵対する他のマフィアの人間に殺し屋を差し向けていたが、とうとう自分たちが殺される番になった。タルビーだけが逃げられた。
といったところだろうか。 いずれも確定的な証拠はなにもない。
映画の始めと最後はこんな感じで、"DARK STAR"を非常に強調している。後者はまず"THE END"と映され、ドゥーリトルが燃え尽きた光が広がるとともに"OF DARK STAR"がフェードインする演出になっている。「darksterの最期」と読ませたがっているように思える。地球基地の司令官はマフィアのボスだろう。"Keep up the good work, men.(しっかり働けよ)"と言ってるし。とするとsurferサーファーはserf(奴隷のような人)のダジャレかも。