わたし達の中に 生命があふれてる

犬好きで重なる勇気は最強なんだから

世界一ただしいラカン:『エクリ』から

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ネットで拾っためんどくさそうな文章ニャン。

“The fact that the phallus is a signifier requires that it be in the place of the Other that the subject have access to it. But since this signifier is there only as veiled and as ratio of the Other’s desire, it is the Other’s desire as such that the subject is required to recognise – in other words, the other insofar as he himself is a subject divided by the signifying Spaltung [splitting]” (Ecrits, 693).

ファルスが一つのシニフィアンであるという事実は、「それ」が<相手>の場所にあることを求める。そこではその主体が「それ」にアクセスできる。しかし、隠されていて、<相手>の欲望の比であるそのシニフィアンは、一人きりで存在するものだから、「それ」は、その主体が認識することを求められている、あるがままの<相手>の欲望である。-- 別の言いかたをすれば、彼が彼自身であるという視点での相手は、分節された、ある主体である。

 

まず用語集だワン。

  • the phallus 自分の名前
  • a signifier 名前
  • it 分節される前の自分
  • the place 分節圏内
  • the Other 分節される前の相手
  • the subject 分節された相手
  • veil 隠喩で隠す
  • ratio 記号(S/sというやつ)
  • the Other's desire 分節される前の自分
  • as such あるがまま
  • recognize 分節する
  • oneself 分節される前の人
  • a subject 分節された自分
  • divided 分節する

読者だましのため、構文の解釈が難しいワン。

The fact

  that the phallus is a signifier

requires

that it be in

  the place of the Other

    that the subject have access to it.

that節はthe placeにかかるワン(気に入らないワン)。自分の頭の中にある相手の主体は、あるがままの自分にアクセスできるワン。相手が自分を分節したら、相手の頭の中にある自分の主体は、あるがままの相手にアクセスできるワン。

ファルスが一つのシニフィアンであるという事実は、「それ」が<相手>の場所にあることを求める。そこではその主体が「それ」にアクセスできる。 

the placeには分節された相手とitがあるワン。この時点ではitは未知数だワン。

But since

  this signifier is there only

    as veiled and

    as ratio of the Other’s desire,

it is

the Other’s desire as such

  that the subject is required to recognise

this signifier is there onlyは倒置法で、there is only the signifierという意味だワン。

as veiledとas ratio of the Other's desireは、this signifierにかかるワン。thereはthe placeではないワン。

the Other's desire as suchで「あるがままの<相手>の欲望」だワン。

しかし、隠されていて、<相手>の欲望の比であるそのシニフィアンは、一人きりで存在するものだから、「それ」は、その主体が認識することを求められている、あるがままの<相手>の欲望である。

the placeにおいて分節された相手はitにアクセスできる(つまり二人がそこにいる)が、ファルスは一人きりで存在するものだから、itはファルスではありえず、分節前の自分だということだワン。

in other words,

the other

  insofar as he himself

is a subject divided by the signifying Spaltung

 insofar he himself彼が彼自身である限りは、彼がego側だということだワン。

別の言いかたをすれば、彼が彼自身であるという視点での相手は、分節された、ある主体である。

一つ目と二つ目の文から

it be in the place of the Other

it is the Other’s desire as such

この対応から、the placeは分節圏内のことだとわかるワン。