わたし達の中に 生命があふれてる

犬好きで重なる勇気は最強なんだから

映画『聲の形』の植野さんはアスペルガー障害なのです&WヒロインはWメンヘルなのです

続編:映画『聲の形』は最強最高のユリ映画なのです! 

 

映画『聲の形』の超絶美少女・植野さんはアスペルガー障害なのです。けっしてイヤなやつではないのです。むしろひどく傷ついている子なのです。

  • アスペルガーの人は社交辞令やあいまいなこと、理屈にあわないことが理解困難なのです。そういう目にあうと非常に怒りを覚えるのです。普通の怒りとは違う独特のもので、こらえるのは大変なのです。これは「理解できない」から怒りを覚えるではなく、頭で発言が理解できるようになっても変わらないのです。しかも、何年たっても復活するのです。もちろん現実には程度の差があり、対処の術(頭の中で何度も殺すとか)を身につけた人も多いのです。
  • 他の人からみると、ときどきよくわからないキレかたをする人なのです。どういうときにキレるのか把握していないと、怒りっぽい人に見えるのです。
  • 自分でもオブラートにつつんだものの言いかたは苦手なのです。なので言動がストレートになるのです。
  • 〇ビっちもアスペですが、言われてみれば他人を継続的に嫌うという感情がないのです。イヤな思いをしても、それだけなのです。
  • 以下どこまで一般的かはわからないが、自分の経験からなのです。植野さんにもよく当てはまっているのです。

  • アスペは基本的に人なつこいのです。みんなと一緒にいるのは好きで、人が動物が仲良くしているのを見るのは好きだが、サッカーの応援みたいなは苦手なのです。

  • アスペは動物が好きなのです。かわいがる対象というより、なんか他人に思えないのです。

  • そのかわり自己評価は低めで、自分をあまり好きではないのです。失敗して自己嫌悪するというより、普段からなんとなく自分はダメな気がしているのです。 

最後のはここで描かれているのです。

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植野:は?やんのか?川井

植野さんと川井さんがいがみ合って 

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すぐあとで植野さんはケロッっとして川井さんと仲良くしようとしているけど、川井さんはまだ怒っているのす。 

京都アニメーションがアスペルガーのことをきちんとかつくわしく調べた形跡があるのです。植野さんを本当の主役に据え置いたのも、間違いのないことなのです。

 

植野さんは、悪くないのにすぐあやまる西宮さんとは超相性が悪いのです。西宮さんは聴覚障害だし、ふたりはコミュニケーションもできないのです。小学生の植野さんは西宮さんに怒りを覚えていたのです。

 

さて、植野さんは小学生のころから将也がスキなのです。

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植野:割引券でーす

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植野さんがネコ耳ネコ尻尾をつけて、将也ににゃんにゃん倶楽部のビラをわたしたのです。 

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植野さんが美人なので、将也たちがにゃんにゃん倶楽部に行くのです。 

将也:よし、入ろうか永束くん

将也:いざ、にゃんにゃん倶楽部

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植野:いらっしゃいませー

店員:お時間どうなされますかー?

将也:い、一時間で…

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植野:まじで…

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植野:やばー

植野:ホントに来た…

植野さんは顔を赤くしているので、恥ずかしがっているのです。このあと退勤するのです。

将也:なんというか…まあ…

永束:きみは、なにを期待していたんだい

将也:ぐっ、きみこそなにを…

永束:バカを言ってくれるなよ

永束:純粋な気持ちできみの友だちに会いに来ただけさ…

永束:そ、きみの友だち

将也:正確には、友だちじゃないけど

永束:とは?

将也:小6のとき、いろいろあって

将也:けっこう気まずい

将也は植野さんが美人だからにゃんにゃん倶楽部に興味を持ったが、「友だちじゃない」「けっこう気まずい」なのです。 

 

信号待ちで偶然出会うのです。

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将也:植野…さん…

植野:ごーごー

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将也:…なに?

植野:久しぶり

将也:え?あ?久しぶり

植野さんは将也とは親しいわけでもないのに荷台に乗っかってくるのです。植野さんの将也が店に来て恥ずかしがっていたのに、距離感がおかしいのです。自分から詰めるときにはいきなり詰めるし、他人が近づいてきたときには逃げてしまうのです。

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植野さんが将也にくっつこうとしたら西宮さんが目に入ったのです。

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植野:あれ?

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植野:西宮じゃね?

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植野:あいかわらずぼっちなんだ

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植野:カワイソー

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植野:てか石田、マジで久しぶりじゃね?

植野:こんど遊ぼうよ!

将也:はあ?いやいいわ

植野:石田、わたしのこと嫌いっしょ

将也:はぁ…別に…なんとも

あとでわかるが、ぼっちなのは植野さんのほうなのです。

将也は植野さんは「友だちじゃない」「けっこう気まずい」ので断ったのです。植野さんは断られた理由がわからないのです。だから「石田、わたしのこと嫌いっしょ」と聞いたのです。植野さんには「好き」「嫌い」しかなくて、あいまいな人間関係が理解できないのです。

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植野:わたしさ、ずっと石田に

植野:声かければよかったって、思ってたんだよね

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植野:ごめんね、小学校のとき

植野さんはいきなりなにをいまさらなことを言い出すのです。

将也:ああ、そうだ

将也:西宮さん

将也:ごめんなさい

将也:昔のこと

将也:ちゃんと

将也:あやまってなかったから

将也:あと、そのあとのこととかも

将也:いっぱい

 将也が西宮さんにあやまるときも、「ああ、そうだ」で始めるのです。あやまる気ナシなのです。

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将也:ああ、植野、降りて

植野さんが重くて発進できないのです。美少女はほどよく重いものなのです。

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植野:えっ?

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西宮さんを見ただけで、植野さんのアスペルガー特有の怒りが復活したのです。めちゃくちゃ怒ってるのです。あらためて怒りを覚えたのではないのです。将也に「降りて」と言われたのもポーチも関係ないのです。京アニの陰湿なだましなのです。

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植野:え、うちの店のポーチじゃん

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植野:なんで、持ってんの。こわ

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将也:俺があげた

植野:あ、そ

ポーチを見たのは怒りが復活してからなのです。植野さんは将也に来てほしいと思ってビラを渡したのに、将也は西宮さんにプレゼントを買いに来たと思ったのです。植野さんは西宮さんに嫉妬したのですが、補聴器をもぎ取るほどではないのです。

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将也:じゃあな

植野:はーい

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将也:植野?

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植野:西宮さん、久しぶり

植野:元気だった?

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将也:お、おい

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植野:なに?一個しかないの?

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植野さんが西宮さんの耳から補聴器をむしり取ったのです。ひどいことしているのは事実なのです。復活した5年前の怒りが駆動力なのです。

赤くてツヤツヤしたしたものは補聴器以外にりんご飴などがあるのです。りんご飴は親密さの象徴だから、この場面でもふたりのゆくえが予言されているのです。

以降、西宮さんは会話が聞こえなくなるのです。

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将也:植野、なにやってんだよ

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植野:あはっ、投げて遊ぶの

植野:昔みたいに

高校生の発言としては常軌を逸しているのですが、西宮さんを「昔みたいに」いじめれば、将也が自分サイドになると思ったのです。

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将也:(手話と)ごめん、西宮

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植野:うっそ、冗談でしょ石田

植野:え、ちょっと待って?

植野:あんたたちもしかして、つきあってんの?

植野さんは将也が自分サイドにはいないことを知ったのです。植野さんのセリフは西宮さんには聞こえていないのです。

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将也:そんなわけないだろ

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将也:友だち…だよ

西宮さんは「いったいなんの話をしてるの……」と思っているのです。

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植野:友だち?なにそれウケる

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植野:いじめてたやつと友だち?

植野:なんで?ムリムリ

植野:(笑い声)

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植野:もしかして罪悪感的な?

将也:…違うよ

植野さんは、自分がいじめていた西宮さんと仲良くできる将也の考えが理解できないのです。「友だち…だよ」と言いよどむところも理解できないのです。あとでわかるが、植野さんは西宮さんと仲良くなりたいのに、罪悪感が邪魔をしているのです。好きになれなくて、まだ怒りも覚えているから、自分は西宮さんを嫌いなのだと思ってしまったのです。

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植野:石田、ダサくなったわ…

昔の将也は理解できたのに、いまの将也は理解できなくなったことを「ダサくなった」と言っているのです。小学生は考えがハッキリしているので、植野さんにも理解きたのです。アニメでは目を隠す演出は重要なのです。

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植野:ま、せいぜい友だちごっこやってろー

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植野:(笑い声)

アスペルガーの自覚のない植野さんは「友だち」のあいまいさが苦手なのです。

植野:あんたたちもしかして、つきあってんの?

恋愛関係なら理解できるのです。植野さんは自分がなかなか仲良くなれなかった将也と西宮さんが仲良くなっていたことに嫉妬したのです。たったそれだけで恋愛は関係ないのだが、植野さんは人間関係の分類ができないので、恋愛に結びつけて考えたのです。

 

まとめ

  • アスペルガーの植野さんは西宮さんのヘラヘラした言動に激しい怒りを感じていた。
  • 自分は西宮さんを嫌いなのだと思った(事実ではない)。
  • 西宮さんがなぜそんなに自分を怒らすのか理解できず、西宮さんは自分を嫌いなのだろうと思った(事実ではない)。
  • 自分はいじめたのだから、西宮さんを好きになってはいけない」という、アスペルガーの強迫があった。

 

みんなで遊園地に来たのです。

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ここも目を隠しているのです。

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植野:石田!

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植野:あたし、たこ焼き食べたい

植野:いっしょに買いに行こ

将也:え、あ、おい、ちょっと…

植野さんは普段は「わたし」ですが、ここは「あたし」なのです。将也と島田の和解工作にウキウキしているのです。それにしても気安いのです。

島田:たこ焼きー、お待たせしましたー

将也:どうも

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島田:植野さー、こういうおせっかい、いらないから

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将也:島田…島田…

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植野:ちょっと、石田…

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植野:ごめん、またメールする

島田が驚いていないところをみると、植野さんは普段からこういうおせっかいをやっていたのです。

島田:植野さー、こういうおせっかい、いらないから

島田はハッキリと言うから植野さんとは相性がいいのです。

たこ焼きは何度か出てくるのです。

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植野:石田、怒ってる?

将也:怒ってない

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将也:怒っては、ない

また植野さんを混乱させる将也なのです。

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植野:わたし、二人がまた、昔みたいに仲良くなれたらって、思っただけ……

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植野:会えば、なんとかなるかなー、みたいな

やることがストレートな植野さんなのです。「あたし」が「わたし」に戻ったのです。

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将也:勝手なことすんなよ……

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将也:あ、あれ

将也:俺も、おんなじことした……

将也も自分とおんなじことしたので

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植野:石田とわたしって似てるよね

将也:似てない

植野:似てるよ

将也:似てない

植野さんは自分と将也が似ていると考えたのです。論理的なのです。しかし押し問答になってしまったのです。植野さんはまた将也の言っていることがわからなくなったのです。

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植野:ねえ、西宮さんがいなければ、みんなハッピーだったよね

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将也:決めつけんなよ

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植野:だってそうでしょう?

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植野:あの人がいなかったら、わたしと佐原が気まずくなることもなかったし

植野:石田と島田の仲が壊れることもなかった

 

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植野:わたし、西宮さんが来る前に戻りたいんだけど

将也:島田と俺は、俺は、勝手にそうしただけだ

植野さんは西宮さんをなにを考えているのかわからないモンスターだと思っていて、責めているわけではないのです。「西宮さんが来る前(のようなハッピーな状態)に戻りたい」という意味なのです。将也はそれを西宮さんを責めていると受け取ったのです。

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植野:石田、わたしのこと嫌い?

将也:だぶん

植野さんがようやく納得したのです。植野さんは将也がスキだから、かなり傷ついているはずですが、あとで見るように植野さんは「自分が嫌い」なのです。

 

植野:あっ、わたし観覧車乗りたいかも

将也:は?

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植野:西宮さんと乗ろーっと

将也:え、おい?

植野さんは西宮さんにも自分を嫌いだと言ってもらおうとしたのです。そうすれば西宮さんのことを理解できるのです。

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植野:西宮さん、わたしと観覧車乗ろう

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胸は貧しいがお尻は立派な超絶美少女植野さんなのです。

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結絃:おねえちゃん、これ持ってってよ

結絃:俺もう一回ジェットコースター乗るからさ

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将也抜きで西宮さんとお話するのです。

 

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植野:あのね、わたし、あんたのことが嫌い

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植野:それはやめよ

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植野:あんたがわかるようにゆっくりしゃべるし

植野:あんたの声もちゃんと聞くから

植野:(大きくゆっくり)

植野:小学校のときさ、わたしはあなたへの理解が足りてなかった

植野:でも、あなたもわたしのこと理解しようとしてなかったよね

植野:だから、空気も読まずに変なノート渡して、いつもヘラヘラして

植野:なにかあったらすぐごめんなさいって

植野:だからわたし、やりかた変えたの

植野:あなたのこと無視したり、悪口も言った

植野:もう近づかないでーっていうサインだよ

植野:(調子戻る)

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植野:なのに、あなたはそれを理解もしないでやり返した

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植野:大人たちにチクってね

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植野:そのせいで石田は友だちをなくしたの

植野:あたしたちのまわりの、いろんなものが壊れた

(ここから西宮の手が震える)

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西宮:ゴメンナサ…

植野:べつにわたしはあやまってほしいわけじゃないの

植野:あのころはおたがい必死だったし

植野:いま思えばしかたなかったことかなとも思う

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植野:でも、いまさら仲良くしましょうなんて話をするつもりはない

植野:いまでもわたしはあんたが嫌いだし、あんたはわたしが嫌い

植野:だからね、これからはおだやかにいかない?

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植野:嫌いなものどうしさ、握手

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西宮:……ワタシモ ワタシガ キライデス

植野:なにそれ

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植野:なんだよそれ

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植野:って?だから?

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植野:って?またごめんなさい?

植野:結局さ、あんたは五年前もいまも、あたしと話す気がないのよ

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植野さんと西宮さんのお話です。植野さんが一方的に話しているだけなのです。

植野:あのね、わたし、あんたのことが嫌い

植野さんは本当は西宮さんとは仲良くなりたいのだが、いじめた罪悪感が邪魔をしており、相性の悪い西宮さんに怒りも覚えているから、自分は西宮さんを嫌いなのだと思い込んでいるのです。あとでわかるが西宮さんは「嫌われたら死ぬ」子なのです。

西宮さんは嫌われるのが怖いから、あんまり嫌われずにすむ筆談を提案したが、嫌われるの上等な植野さんは筆談だと相手を理解できないと思い、ノートを突き返したのです。

植野:(大きくゆっくり)

植野:小学校のときさ、わたしはあなたへの理解が足りてなかった

これは事実なのです。

植野:でも、あなたもわたしのこと理解しようとしてなかったよね

植野:だから、空気も読まずに変なノート渡して、いつもヘラヘラして

植野:なにかあったらすぐごめんなさいって

これも事実なのです。

植野:だからわたし、やりかた変えたの

植野:あなたのこと無視したり、悪口も言った

植野:もう近づかないでーっていうサインだよ

植野:(調子戻る)

植野さんは言わないが、アスペルガーのため、西宮さんをなにを考えているのかわからないモンスターだと感じて「もう近づかないで」ほしいと思っていたのです。ここまで当時の植野さんの認識なのです。しかしやったことはいじめだから、罪悪感を持ったのです。

植野:なのに、あなたはそれを理解もしないでやり返した

(植野、組んだ足を戻す)

植野:大人たちにチクってね

植野:そのせいで石田は友だちをなくしたの

植野:あたしたちのまわりの、いろんなものが壊れた

自分勝手なことを言っているが、理解不能のモンスターに対して、あんたのやったことはこんなにひどいことなんだ、と言っているのです。

(ここから西宮の手が震える)

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西宮さんは

植野:そのせいで石田は友だちをなくしたの

植野:あたしたちのまわりの、いろんなものが壊れた

これにショックを受けて、手がブルブル震えだしたのです。西宮さんははじめて知ったのです。 

西宮:ゴメンナサ…

植野:べつにわたしはあやまってほしいわけじゃないの

植野:あのころはおたがい必死だったし

植野:いま思えばしかたなかったことかなとも思う 

植野さんは西宮さんをモンスターだと思っていても、悪いとは思っていないから、あやまってほしいとは思っていないし、わかりあえなかったのもしかたがなかったと思うのです。

植野:でも、いまさら仲良くしましょうなんて話をするつもりはない

植野:いまでもわたしはあんたが嫌いだし、あんたはわたしが嫌い

植野:だからね、これからはおだやかにいかない? 

植野:嫌いなものどうしさ、握手

植野さんから見れば、いまでも西宮さんはおだやかな相手ではないが、自分も嫌われていると思っているので、おたがい納得できるだろうと考えたのです。植野さんは自分が嫌いなので、本当は西宮さんが嫌いでないのに、嫌われることで解決をはかるのです。

西宮:……ワタシモ ワタシガ キライデス

植野:なにそれ

(植野、立ち上がる)

植野:なんだよそれ

植野:って?だから?

植野:って?またごめんなさい?

西宮さんは嫌われたら死ぬので、植野さんに同調して自分も自分が嫌いだといって許してもらおうとしたのです。植野さんは自分を嫌いなことは自覚しているから、理解できないモンスターの西宮さんが自分とおなじことを言うのはふざけているとしか思えないのです。

植野:結局さ、あんたは五年前もいまも、あたしと話す気がないのよ

これは事実ですが、植野さんも西宮さんを自分にあわせようとしただけなのです。

この会話を理解するポイントは

  • 植野さんは自分が嫌い
  • 植野さんは西宮さんを、理解できないモンスターに感じている
  • 理解できないはずの西宮さんが自分とおなじように自分が嫌いだと言った

 なのです。この三つを抑えると、乱暴な植野さんと卑屈な西宮さんというだけでなく、非常にロジカルに作られていることがわかるのです。

 

植野さんは自分が嫌いなのです。

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植野:なんか言えよ

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植野:「あたしは、みんなに迷惑かけて」

植野:「とっても傷ついたので」

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植野:「自殺しようと思いました」

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植野:「ごめんなさい」

植野:か

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植野:とんだ思い上がりなんだよ!

赤字は植野さん自身の気持ちでもあるのです。なぜならそもそも植野さんは西宮さんを理解できないし、西宮さんが飛び降りた理由も知らないからなのです。自分の考えを言っているだけなのです。植野さんはみんなの不和の原因を作ってしまったことで苦しんでいるのです。植野さんは自分が嫌いだし友だちづきあいは苦手だが、みんなが仲良くしているのを見るのが好きなのです。

 

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植野:おい西宮

植野:お前マジ最悪なんだよ

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植野:あんたみたいに

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植野:てめえの頭ん中でしか

植野:ものごと考えられねえようなやつが

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植野:いっちばん腹たつんだよ!

これは植野さんにもあてはまるのです。植野さんは自分にハラを立てているのです。「お前マジ最悪なんだよ」の「お前」も自分のことなのです。

植野:ものごと考えられねえようなやつが

このへんは涙声なのです。植野さんは西宮さんが命を粗末にしたのでハラを立てているのです。

 

西宮さんのノートはコミュニケーション不在の象徴なのです。

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将也の見舞いに来て植野さんに追い出された西宮さんだが、永束がノートに「困る」と書いて西宮さんを責めているようにしか見えないのです。西宮さんも目が開いて瞳が収縮する、いわゆるショック目をしているのです。永束に配慮がないだけで、たんに将也に目を覚ましてほしいという意味だから、ここにはコミュニケーションが不在なのです。

西宮さんが自殺を図ったのにははっきりした理由はないのです。唯一の理解者だった祖母が亡くなったことは大きな原因なのですが、苦しい思いがつもりつもって、花火に誘われるように飛び降りた、という感じなのです。わざわざ自宅に戻って飛び降りたのも、祖母のところに行きたかったからなのです。

 

植野さんがアスペルガーだということを知らないとイヤなやつにしか見えないが、本当は自覚なしの障害持ちのうえに自分が嫌いという、気の毒な子なのです。西宮さんと友だちになりたいのに、アスペルガー特有の怒りを覚えていることと、いじめた罪悪感のために、西宮さんを嫌いだと思い込んでいるのです。西宮さんは嫌われたら死ぬので、小学校のときは卑屈だったが、本当は気が強いのです。言いたいことを言えないから、悪くなくてもあやまらざるをえず、それが植野さんを怒らせたのです。西宮さんと植野さんの関係の悪さは、「自分が嫌い」と「嫌われたら死ぬ」のメンヘル対決だったのです。西宮さんも植野もメンヘルになった理由はかあちゃんとの関係なのです。小学生の植野さんはメンヘルではないので、そのあとかあちゃんが死んでしまったのです。そのあたりは続編「映画『聲の形』は最強最高のユリ映画なのです!」に書いたのです。ふたりはどん底まで落ちるが、コミュニケーションを態度やスキンシップにシフトさせ、西宮さんと植野さんは一転して相性最高になり、佐原さんや川井さんや結絃も加わった世界一美しいユリの園になるのです。